チュニジアの夜

   長いキャリアを通じてアート・ブレイキーは、才能あふれる若いミュージシャンを起用した意欲的なバンドで、とてつもない名声を築いた。けれども彼がキャリアの後期に組んだバンドの中で、1960年に組んだこのハードバップの怪物バンドと肩を並べられるバンドはごくわずかだ。強力なソングライティングの才能を持つプレイヤーと、個性的なソロを聴かせるプレイヤーとを組み合わせたメンバーには、創造性を追い求めるテナーサックスのウェイン・ショーター、切れ味鋭くときには激しいトランペットのリー・モーガン、ソウル色たっぷりのピアノのボビー・ティモンズが名を連ねている。

   ブレイキーのドラミングは、このアルバム用に編曲されたディジー・ガレスピー作曲の「A Night in Tunisia」で、爆発的なドライブ感を後押しし、蛇のようにもつれたエキゾチックなハードバップを生みだしている。また「So Tired」ではティモンズが有名な持ち曲「Moanin'」や微妙な変化に裏打ちされた基本ナンバーの「Dat Dere」と同じく、ディープ・ファンクによって一遍のエッセイをつづっている。(Stuart Broomer, Amazon.com) (0pt)

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